【美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪・北堀江のUNI CLINIC(ユニクリニック)、院長の大嶋です。
当院では、美容皮膚科と美容内科の両面から、肌や身体のお悩みにアプローチしています。
外側からの美容施術と、分子栄養学を活かした内側からのケアを組み合わせ、一人ひとりに合った治療をご提案しています。
はじめに

マンジャロを使用して、理想の体重まで減量できた。
しかし、その後に気になるのが「マンジャロをやめたら、また太ってしまうのでは?」という問題です。
実際、マンジャロの使用を中止すると、食欲が戻り、体重が再び増加してしまうケースは少なくありません。
では、せっかく減量した体重を維持するためには、どうすればよいのでしょうか?
今回は、マンジャロ離脱後のリバウンドについて、栄養学と身体の代謝という視点から解説します。
※当院はむやみにマンジャロを処方することはございません。
前回のコラムもチェックするとより理解が深まります!
1.なぜマンジャロをやめるとリバウンドするの?

マンジャロ(チルゼパチド)は、GIPとGLP-1というホルモンの受容体に作用する薬剤です。
食欲を抑え、満腹感を得やすくすることで、食事摂取量の減少をサポートします。
しかし、薬の作用がなくなると、それまで抑えられていた食欲が戻ってきます。
さらに、減量後の身体では、エネルギー消費量が減少したり、食欲を増やす方向にホルモンが変化したりすることがあります。
つまり、食欲は戻ってくるのに、以前より少ないエネルギーで生活できる身体になっている可能性があるのです。
海外のSURMOUNT-4試験では、マンジャロの有効成分であるチルゼパチドを36週間使用した後、中止したグループは、その後52週間で平均14.0%の体重再増加を認めました。
リバウンドは単なる意志の弱さではなく、身体の生理的な変化も大きく関係しているのです。
2.リバウンド対策の鍵は「筋肉」を守ること

マンジャロによる減量で注意したいのが、脂肪だけでなく筋肉を含む除脂肪組織も減少することです。
筋肉は、身体を動かすだけでなく、糖を取り込み、エネルギーを消費する重要な組織です。
筋肉量が大きく減少すると、身体活動やエネルギー代謝にも影響する可能性があります。
そこで重要になる栄養素が、タンパク質です。
タンパク質は筋肉の材料となり、減量中の筋肉量の維持に役立ちます。
特に意識したいのは、以下の食品です。
- 鶏肉、魚、卵
- 大豆製品
- 乳製品
- 必要に応じてプロテイン
また、筋肉を維持するためには、タンパク質を摂るだけでなく、適度な筋力トレーニングを組み合わせることも大切です。
マンジャロ使用中から、筋肉をなるべく減らさずに減量することが、離脱後の体重管理にもつながります。
3.食欲が戻ったときに意識したい「食物繊維」

マンジャロを中止すると、以前より空腹を感じやすくなることがあります。
そこで意識したい栄養素の一つが、食物繊維です。
特に水溶性食物繊維は、水分を含んでゲル状になる性質があり、食後の血糖上昇を緩やかにする働きがあります。
また、食物繊維を多く含む食品は、食事の満足感を高めるうえでも役立ちます。
例えば、
- オートミールや大麦
- 海藻類
- 豆類
- 野菜や果物
などを日常の食事に取り入れることがおすすめです。
単純に食事量を減らすのではなく、満腹感を得やすい食事内容に変えることが、食欲の戻りに対応する一つの方法です。
4.ビタミン・ミネラル不足にも注意

マンジャロの使用中は食事量が減少するため、エネルギーだけでなく、ビタミンやミネラルの摂取量も不足する場合があります。
特に注目したいのが、以下の栄養素です。前回のコラムとも重複しますが、再度お伝えしていきます。
ビタミンB群
糖質・脂質・タンパク質のエネルギー代謝に関与する栄養素です。減量中も適切に摂取することが大切です。
鉄
赤血球のヘモグロビンを構成し、酸素の運搬に関わります。鉄不足は疲労感や運動能力の低下につながることがあります。
マグネシウム
エネルギー産生や筋肉の働きに関わるミネラルです。
亜鉛
タンパク質合成や細胞の修復などに関わる栄養素です。
これらの栄養素が不足している場合、疲労感や身体機能の低下を通して、運動習慣や健康的な食生活を維持しにくくなる可能性があります。
ただし、ビタミンやミネラルのサプリメントを摂取するだけで、リバウンドを防げるわけではありません。
大切なのは、減量中に生じた栄養不足を把握し、必要な栄養素を適切に補うことです。
5.マンジャロをやめる前から始めたい栄養管理

リバウンド対策は、マンジャロを中止してから始めるものではありません。
むしろ、使用している期間から準備することが重要です。
体重が減っている間に、
- 十分なタンパク質を摂取する
- 食物繊維を意識した食事を習慣化する
- 筋肉量を維持するために運動する
- 不足しているビタミン・ミネラルを補う
といった取り組みを行い、薬に頼るだけではない体重管理の基盤をつくっていきます。
なお、マンジャロは医学的な適応に基づいて使用する薬剤であり、自己判断で中止することは推奨されません。中止後に体重が再増加する場合は、主治医と治療方針を相談することが大切です。
まとめ
マンジャロは体重減少をサポートする有効な治療薬ですが、薬の作用だけで減量後の体重を維持することは簡単ではありません。
特に大切なのは、体重を落とすことだけを目標にせず、減量後の身体をどのように維持するかを考えることです。
筋肉を守るタンパク質、食事の満足感を支える食物繊維、身体の正常な代謝に欠かせないビタミン・ミネラル。
これらを適切に摂取しながら、生活習慣を整えることが重要です。
美容医療におけるダイエットは、体重を減らして終わりではありません。
当院はオーダーメイド栄養検査を併用し、患者様それぞれが不足している栄養素を補いながら安全なダイエット、リバウンド予防にアプローチできます。
「痩せるための治療」から「痩せた身体を健康的に維持するための管理」へ。
UNI CLINICでは、美容内科の観点から、一人ひとりの栄養状態や身体の状態に合わせたサポートを大切にしています。ご興味のある方はいつでもご相談ください。