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美容内科

肌育と栄養 -肌育注射を支える3つの要素-

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【美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、美しさのポテンシャルを引き出す】

大阪・北堀江のUNI CLINIC(ユニクリニック)、院長の大嶋です。

当院では、美容皮膚科と美容内科の両面から、肌や身体のお悩みにアプローチしています。

外側からの美容施術と、分子栄養学を活かした内側からのケアを組み合わせ、一人ひとりに合った治療をご提案しています。

はじめに

近年、美容医療では「肌育注射」が注目されています。

肌育注射は、肌のハリや弾力、うるおい、小じわなど、肌そのものの質感を改善することを目的とした治療です。しかし、肌の状態を左右するのは、注入する製剤の働きだけではありません。肌を構成する細胞の働きや栄養状態、そして細胞を取り巻く環境も、健やかな肌を維持するうえで重要です。

今回は、肌育注射による肌質改善を考えるうえで知っておきたい、

「材料」「エネルギー」「細胞が働く環境」

という3つの要素について解説します。

1.肌育注射は、肌にどのように働きかけるのか

肌のハリや弾力を支えているのは、真皮に存在するコラーゲンやエラスチンなどの成分です。これらの成分の産生や維持に重要な役割を担っているのが「線維芽細胞」です。

線維芽細胞は、いわば肌の土台をつくり、維持する職人のような存在です。

しかし、加齢や紫外線などの影響によって線維芽細胞の働きや周囲のコラーゲン構造が変化すると、肌のハリや弾力が低下していきます。

肌育注射には、ヒアルロン酸やポリヌクレオチド(PN)、ポリ乳酸(PDLLA)など、さまざまな成分を用いた製剤があります。

これらは製剤によって作用機序が異なり、皮膚の保水性を改善するものや、組織の修復反応、コラーゲン産生などへの作用が期待されるものがあります。

ただし、どの製剤にも同じような細胞活性化作用があるわけではありません。

そして、皮膚の組織修復やコラーゲン合成には、私たちの体がもともと持っている細胞の働きが関わっています。

そこで重要になるのが、肌の健康を支える3つの要素です。

2.要素その①:肌をつくる「材料」

まず重要なのが、肌を構成するための材料です。

コラーゲンはタンパク質の一種であり、グリシン、プロリン、リシンなどのアミノ酸から構成されています。そのため、十分なタンパク質の摂取は、肌の構造を維持するうえで欠かせません。また、コラーゲンの合成には以下のアミノ酸以外の栄養素も必要です。

  • ビタミンC

コラーゲンの合成過程で、プロリンやリシンの水酸化反応に必要な栄養素です。正常なコラーゲン構造の形成を支えます。

  • 鉄

酸素の運搬に加え、コラーゲン合成に関わる水酸化酵素の働きにも必要です。

  • 亜鉛

タンパク質合成や細胞分裂、組織修復などに関与する重要なミネラルです。

例えば、極端な食事制限などでタンパク質や微量栄養素が不足すると、正常な組織修復に影響する可能性があります。つまり、肌の構造を維持・修復するには、材料となる栄養素が十分に供給されていることが大切なのです。

3.要素その②:細胞が働くための「エネルギー」

材料が十分にそろっていても、それを利用する細胞が正常に活動できなければ、組織の維持や修復はうまく進みません。

そこで重要になるのが、細胞のエネルギーです。

細胞のエネルギー産生に中心的な役割を担っているのが「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアは、栄養素からATPというエネルギー物質を産生します。ATPは、細胞の増殖やタンパク質合成、組織修復など、さまざまな生命活動に利用されます。そして、エネルギー代謝に関わる代表的な栄養素がビタミンB群です。

ビタミンB群が不足すると、正常なエネルギー代謝に影響する可能性があります。

ただし、ビタミンB群を必要以上に摂取することで、線維芽細胞の働きや肌育注射の効果が高まると証明されているわけではありません。また、ミトコンドリアの栄養素としてはいつも口酸っぱくお伝えしている通り、マグネシウム、鉄も重要です!

大切なのは、細胞が正常に活動するために必要な栄養状態を維持することです。

4.要素その③:細胞が働くための「環境」

3つ目は、細胞を取り巻く環境です。

実は、線維芽細胞は、周囲に存在するコラーゲンなどの構造から大きな影響を受けています。

真皮には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などから構成される「細胞外マトリックス(ECM)」が存在しています。ECMは肌の土台であると同時に、細胞の働きを支える環境でもあります。正常な真皮では、線維芽細胞が周囲のコラーゲン線維と結びつき、適度な張力を受けながら活動しています。しかし、加齢や紫外線などによってコラーゲンが断片化すると、線維芽細胞は十分に伸展できなくなります。その結果、コラーゲンの産生が低下し、分解が進みやすくなるという悪循環が生じることがあります。また、過剰な酸化ストレスや慢性的な炎症も、線維芽細胞の働きや真皮の環境に影響する要因です。そのため、肌育注射だけに頼るのではなく、紫外線対策や適切なスキンケアなどによって、肌の環境を守ることも大切です。

肌の健康を維持するには、細胞そのものだけでなく、細胞が働く環境にも目を向ける必要があるのです。

※上記画像左がスキンバイブ。線維芽細胞にストレッチをかけ、再度コラーゲン生成を促しす製剤です。右がスキンプラス。ECM環境を整え、お肌に直接コラーゲンを植えていきます。いずれも体感のいい肌育製剤です。

5.肌育注射の効果を考えるうえで、栄養状態は重要?

ここまで、肌の健康を支える3つの要素について説明しました。

では、これらの要素は肌育注射とどのように関係するのでしょうか。肌育注射のなかには、組織の修復反応やコラーゲン産生などへの作用が期待される製剤があります。こうした組織の変化には、線維芽細胞の働きやタンパク質合成など、体が本来持つ生理的な反応が関わっています。そして、これらの反応を正常に進めるためには、十分な栄養とエネルギーが必要です。

例えば、一般的な創傷治癒では、タンパク質や亜鉛、ビタミンCなどの不足が組織修復に悪影響を与えることが知られています。

一方で、栄養不足が肌育の治療効果にどの程度影響するかについては、まだ十分な臨床研究がありません。

そのため、「栄養を補えば肌育注射の効果が高まる」と断定することはできません。

しかし、皮膚の正常な代謝や組織修復を支えるという観点から、栄養不足を避けることは重要だと考えられます。

肌育注射によるアプローチと、肌そのものの健康状態を整えるアプローチ。

この両方を考えることが、肌質改善を目指すうえで大切なのではないでしょうか。

6.肌育は、注射だけで完結するものではない

肌の状態は、年齢だけでなく、紫外線、生活習慣、栄養状態など、さまざまな要因によって変化します。

そのため、肌質改善を目指す際には、肌育注射などの美容医療だけでなく、日々のスキンケアや栄養状態にも目を向けることが大切です。

肌を構成するための「材料」。

細胞が活動するための「エネルギー」。

そして、細胞が正常に働くための「環境」。

これら3つを整えることは、肌が本来持つ機能を支えることにつながります。

肌育とは、肌に何かを注入することだけでなく、肌が健やかに働ける状態をつくることでもあると考えています。

UNI CLINICでは、美容皮膚科と美容内科の両方の視点から、肌の外側と内側の状態を総合的に考え、一人ひとりに合った肌質改善を目指しています。

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