~美容医療の効果を引き出す「栄養」という選択~
【美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、本来の美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪・北堀江の UNI CLINIC (ユニクリニック) 院長、大嶋です。
当院では美容皮膚科と美容内科の両面アプローチで、外側だけでなく、体の内側から本質的な美しさを引き出す治療を提供しています。特に、分子栄養学を活かした美容内科アプローチ により、肌の健康を根本から支えることを大切にしています。
患者様のお悩みに寄り添い、カウンセリングでは美容皮膚科施術と美容内科のバランスやコンビネーションをお伝えし、最適な治療プランをご提案させていただております。
はじめに

美容医療を受ける際、多くの方が気になるのが「ダウンタイム」です。
赤みや腫れ、内出血などは、施術によって傷ついた組織を修復するために起こる正常な反応です。しかし、その回復のスピードには個人差があります。
実は、この違いを生む要因の一つが栄養状態です。
肌は施術後、「傷を治す」「炎症を落ち着かせる」「新しいコラーゲンを作る」「血管を修復する」といった複雑な作業を同時に進めています。
つまり、美容施術後の肌では「再生工事」が行われている状態です。
どれだけ優れた施術を受けても、工事に必要な材料が不足していれば、本来の回復力を十分に発揮することはできません。
そこで今回は、ダウンタイム中に特に重要な栄養素についてご紹介します。
1.タンパク質

肌を修復する「材料」
皮膚や筋肉だけでなく、コラーゲンやエラスチン、血管、免疫細胞など、創傷治癒に関わるほぼすべての組織はたんぱく質から作られています。
美容施術後は、線維芽細胞が活性化し、新しいコラーゲンを産生して傷ついた組織を修復していきます。そのため、十分なたんぱく質がなければ、材料不足となり、創傷治癒や組織の再生効率が低下する可能性があります。
また、低栄養や低たんぱく状態では免疫機能も低下し、感染リスクや創傷治癒遅延との関連が報告されています。
2.ビタミンC

コラーゲンを「丈夫に仕上げる」ビタミン
ビタミンCは美容で有名な抗酸化ビタミンですが、創傷治癒においても極めて重要な栄養素です。
コラーゲンは作られるだけでは十分ではありません。丈夫なコラーゲン線維へ成熟するためには、「プロリン」や「リシン」を水酸化する反応が必要で、この反応の補因子としてビタミンCが働きます。
さらに、ビタミンCには線維芽細胞の増殖促進や血管新生のサポート、酸化ストレスの軽減など、多面的な作用があります。
不足するとコラーゲン形成が障害され、創傷治癒が遅れることが知られています。
3.亜鉛

新しい皮膚を作る「酵素のスイッチ」
亜鉛は300種類以上の酵素の働きに関与する必須ミネラルで、DNA合成や細胞分裂に欠かせません。
ダウンタイム中は、新しい皮膚細胞や血管が次々と作られますが、その過程で亜鉛が重要な役割を担います。
また、線維芽細胞の働きやコラーゲン産生、傷口を新しい皮膚で覆う「上皮化」、免疫機能にも深く関与しており、亜鉛不足では傷の治癒速度や創部の強度が低下することが報告されています。
4.鉄

酸素を届け、コラーゲン合成も支える
鉄というと「貧血」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、鉄は創傷治癒にも欠かせない栄養素です。
鉄はヘモグロビンの材料として酸素を全身へ運ぶだけでなく、ビタミンCと同様にコラーゲン合成に必要な酵素の補因子としても働きます。
鉄不足では組織へ十分な酸素が供給されず、細胞のエネルギー産生やコラーゲン形成が低下し、創傷治癒が遅れる可能性があります。
特に月経のある女性では、ヘモグロビンは正常でもフェリチンが低値の「隠れ鉄欠乏」が少なくありません。
5.オメガ3

炎症を「適切に終わらせる」
ダウンタイムでは炎症は必要な反応ですが、長引きすぎる炎症は赤みや腫れの遷延につながる可能性があります。
EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸は、炎症を抑え込むのではなく、「炎症を適切に終息させる(Resolution)」ための脂質メディエーターの材料になります。
これにより、過剰な炎症反応を抑え、組織修復が進みやすい環境づくりに寄与すると考えられています。
一方で、オメガ3脂肪酸が美容医療後のダウンタイムを短縮することを直接証明した研究はまだ限られています。しかし、炎症制御や組織修復を支える栄養素として注目されています。
睡眠も大切!

栄養だけではなく、「睡眠」も回復には欠かせません
ダウンタイム中は、睡眠中に分泌される成長ホルモンが皮膚の修復やコラーゲン産生をサポートします。
施術当日は十分な睡眠を確保し、飲酒や喫煙、過度な運動など、回復を妨げる習慣はできるだけ避けることをおすすめします。
最後に
美容医療は「何を受けるか」だけでなく、「どんな体の状態で受けるか」も結果を左右します。
ダウンタイムは、肌が新しく生まれ変わるための大切な時間です。
その期間に十分なたんぱく質やビタミン・ミネラルを補い、睡眠や生活習慣を整えることで、体が本来持つ回復力を最大限に引き出せる可能性があります。
当院では美容医療だけでなく、栄養解析や美容内科の視点も取り入れ、一人ひとりの肌の回復力を内側からサポートしています。
「美しさは、施術だけではなく、体の中から育てるもの。」
その考え方が、美容医療の効果をより引き出し、将来の肌づくりにもつながると私たちは考えています。
当院での治療にご興味のある方はいつでもご相談ください!
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参考文献
- Stechmiller JK. Understanding the Role of Nutrition and Wound Healing. Nutr Clin Pract. 2010.
- Pullar JM, Carr AC, Vissers MCM. The Roles of Vitamin C in Skin Health. Nutrients. 2017.
- Lansdown ABG et al. Zinc in Wound Healing: Theoretical, Experimental, and Clinical Aspects. Wound Repair Regen. 2007.
- Guo S, Dipietro LA. Factors Affecting Wound Healing. J Dent Res. 2010.
- Calder PC. Omega-3 Fatty Acids and Inflammatory Processes. Nutrients. 2010.