美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、本来の美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪・北堀江の UNI CLINIC (ユニクリニック) 院長、大嶋です。
私たちは 美容皮膚科と美容内科 の両面からアプローチし、外側だけでなく、体の内側から本質的な美しさを引き出す治療を提供しています。
特に、分子栄養学を活かした美容内科アプローチ により、肌の健康を根本から支えることを大切にしています。
お一人おひとりの悩みに寄り添い、美容皮膚科施術と美容内科のバランスを丁寧にカウンセリングしながら、最適な治療プランをご提案させていただきます。
はじめに

疲れやすい、肌荒れが治らない、なんとなく不調。こうした悩みを抱える人の多くが、サプリメントを試されたことがあるのではないでしょうか。とりあえず飲んでいる、という患者様もよくいらっしゃいます。しかし、ただ闇雲にサプリを“足していく”だけでは、かえって代謝のバランスを崩すことがあります。私たちの身体は、緻密に連携した栄養ネットワークの上に成り立っています。それぞれのバランスを保ちながら、自身に必要なものを必要なだけ補っていかなければなりません。
1.栄養はチームプレー。過剰は不足を生む。

例えば、亜鉛を過剰に摂取すると銅欠乏を引き起こすことが知られています※1。
これは小腸での吸収経路が競合するためで、長期的には貧血や免疫低下を招きます。
同様に、鉄を過剰に摂取すると酸化ストレスが増大し、細胞老化の一因にもなります※2。また、鉄は摂りすぎると肝臓に沈着し肝障害を引き超す場合があります。さらに、鉄の貯蔵を表すフェリチンの値だけが短期間に上がるものの、腸管に鉄が沈着し吸収障害を引き起こす恐ろしいサプリメントも巷には出回っています。このように、栄養は“足りないものを補う”だけでなく、過剰によって崩れるバランス”にも注意する必要があります。
2.「足りない」のではなく「代謝が止まっている」ことも

「ビタミンBを摂っているのに疲れが取れない」──
そうしたケースでは、摂取量ではなく“代謝経路の回転不良”が原因かもしれません。ビタミンB群はミトコンドリアのエネルギー産生(クエン酸回路)に関与しますが、マグネシウムやナイアシン、鉄が不足していると回路が動きません。つまり、“ビタミンやミネラルの単品での“足し算”だけでは代謝の回転は良くなりにくい”、ということです。
3.栄養解析という“地図”を持つ

当院の栄養解析では、血液検査をもとに「どの栄養が不足し、どの経路が滞っているのか」を可視化します。ご自身が今、どのような栄養状態にあるのかを、客観的に見つめなおします。いわば目的地にたどり着くために地図を持ち、現在地をはかり知る、というイメージです。
そして、サプリメントは“闇雲に飲むもの”ではなく、“必要最小限・最適化された処方こそが医療としてのサプリメント”です。「友達が飲んでいたから」や「芸能人の〇〇さんが飲んでいるから」ではダメで、ご自身に合ったものを摂らなければ意味がないのです。
4.クリニック専売のサプリメント会社を推す意味

サプリメントは市場に本当にたくさんの種類が出回っています。値段もピンキリです。サプリメントを取り扱う会社の中に、クリニックにしか商品を卸していないメーカさんがいくつか存在します。
—-クリニック専売のサプリメントは市販のものと何が違うのか—
一番の違いは“純度”だと考えます。サプリメントを作製する際には、少なからず添加物が混ざります。市販のものは”添加物が多く栄養素の含有量が低いものが多い”イメージです。
もちろん市販のサプリメントでも品質の素晴らしいものもたくさんあります。しかし、消費者としてサプリメントを選ぶときに、詳しく中身がわからないですよね。
その点、クリニック専売のサプリメントは品質が担保されているものが多いです。もちろん当院で取り扱っているサプリメントは全て自分で体感し選んでいますので、ご安心くださいね。
まとめ
サプリメントは「健康に良さそう」だからといって「自分に必要」とは限らないです。サプリは“足し算”ではなく、“最適化と、ときには引き算”の発想で選んでいきます。
栄養解析は、そのための“設計図”となりますので、まずは血液検査から始めましょう。
美容医療は外側だけでなく、内側の代謝を整えることから。
真のエイジングケアは、“必要なものを見極め、不要なものを引く勇気”から始まります。
気になる方はぜひ一度ご来院ください。
参考文献)
※1:Zinc-induced copper deficiency: A systematic review, Nutrients
※2:Iron overload and oxidative stress: Mechanisms and implications ,Free Radic Biol Med.