【美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、本来の美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪・北堀江のUNI CLINIC(ユニクリニック)、院長の大嶋です。
当院では、美容皮膚科と美容内科の両面から、肌や身体のお悩みにアプローチしています。
外側からの美容施術と、分子栄養学を活かした内側からのケアを組み合わせ、一人ひとりに合った治療をご提案しています。
はじめに

お酒をよく飲む人にとって、気になるのが翌日の「二日酔い」ですよね。
頭痛、吐き気、だるさ、集中力の低下……。
実は、アルコールの代謝にはさまざまな栄養素が関わっていることをご存じでしょうか?
今回は、美容内科・分子栄養学の観点から、お酒を楽しむ方に知っていただきたい6つの栄養素をご紹介します。
そもそも、なぜ二日酔いになるの?

摂取したアルコールは、主に肝臓で以下のように代謝されます。
アルコール(エタノール) → アセトアルデヒド → 酢酸 → 水・二酸化炭素
この過程では、アルコール脱水素酵素(ADH)やアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が働きます。また、アルコール代謝に伴う炎症反応、睡眠の質の低下、脱水なども二日酔いの症状に関係すると考えられています。
つまり、二日酔いは単に「アルコールが体に残っている」というだけの問題ではありません。
そして、このアルコール代謝や体の健康維持に関わるのが、ビタミンやミネラル、抗酸化物質なのです。
1.ビタミンB群;エネルギー代謝を支える栄養素

ビタミンB群は、糖質・脂質・タンパク質からエネルギーをつくる際に欠かせない栄養素です。
特に注目したいのが、ビタミンB1、B2、B6です。
ビタミンB1: 糖質のエネルギー代謝や神経機能を支える
ビタミンB2: エネルギー産生や酸化還元反応に関与
ビタミンB6: アミノ酸代謝や神経伝達物質の合成に関与 慢性的に多量の飲酒をする方では、ビタミンB1の吸収や利用が妨げられ、欠乏が生じやすいことが知られています。ビタミンB群は、飲酒量が多い方ほど日常的な栄養状態を見直しておきたい栄養素です。
2.ナイアシン;アルコール代謝に関わる重要なビタミン

今回、特に注目したい栄養素の一つが、ビタミンB3とも呼ばれるナイアシンです。
ナイアシンは、体内でNAD⁺やNADP⁺という補酵素の材料になります。
アルコールがアセトアルデヒドへ、さらに酢酸へと代謝される際には、NAD⁺が重要な役割を果たしています。
2019年に発表された研究では、食事からのナイアシン摂取量が多い人ほど、二日酔いの症状が軽い傾向が報告されました。
この研究は少人数の観察研究であり、ナイアシンのサプリメントが二日酔いを予防することを証明したものではありませんが、かゆいところに手が届くのがナイアシンという栄養素です。アルコールを習慣的に摂取する方はぜひ食事でも意識し、サプリメントも摂取しましょう。ナイアシンは、魚、肉、きのこ類などに含まれています。
※ナイアシンについては過去コラムでも紹介しています。
3.亜鉛;アルコール代謝酵素を支えるミネラル

亜鉛も、アルコールとの関係が深い栄養素です。
アルコールをアセトアルデヒドに変換するアルコール脱水素酵素(ADH)は、亜鉛を含む酵素です。そのため、亜鉛は正常なアルコール代謝を支えるうえで重要な役割を持っています。
2019年の研究では、食事からの亜鉛摂取量が多い人ほど二日酔いの重症度が低く、嘔吐の症状も軽い傾向が報告されました。亜鉛は牡蠣、牛肉、赤身肉などに豊富に含まれています。
食事から補うには限界もありますので、亜鉛こそサプリメントでの摂取を推奨します。
4.マグネシウム;飲酒習慣がある方に意識してほしいミネラルNo.1

マグネシウムは、体内の多くの酵素反応に関わる重要なミネラルです。
エネルギー産生、筋肉や神経の働き、電解質バランスなどを支えています。
2021年のシステマティックレビュー・メタ解析では、慢性的なアルコール使用障害のある方で、マグネシウム不足が起こりやすいことが報告されています。
特に、飲酒習慣が多く、食生活が乱れがちな方は、マグネシウムの摂取状況にも気を配りたいところです。
サプリメントとしての摂取の際はリポソーム化された製品をお勧めします!
リポソームとは、リン脂質によってつくられた微小な構造体のことで、栄養成分を包み込むことで吸収性の向上を目指す技術です。
当院でも取り扱っている“マグリポMED” は最強です。アルコール代謝だけでなく、疲労回復、頭痛・肩こりの緩和、トレーニング後の筋疲労緩和など、あらゆる症状に効果バツグンです。
5.ビタミンC;アルコールに伴う酸化ストレスへの着目

ビタミンCは、代表的な水溶性の抗酸化ビタミンです。
アルコール代謝では、活性酸素の発生や酸化ストレスの増加が問題になることがあります。
ビタミンCは体内の抗酸化システムを支え、ビタミンEの再生などにも関わります。
また、コラーゲン合成にも不可欠な栄養素であり、美容面でも重要です。飲酒によるビタミンCの消耗でお肌が乱れないようにしないといけません。
ビタミンCもリポソーム化されたものが優秀です。
実際に、2024年のランダム化比較試験では、特定のリポソーム化ビタミンC製剤が通常のビタミンCよりも高い血中濃度を示しました。
ビタミンCは、お酒を飲む方にも日常的に十分摂取していただきたい栄養素ですが、二日酔いを直接防ぐ効果については今後の研究が必要です。
6.グルタチオン;肝臓の抗酸化システムを支える

最後に登場するのが、皆さんもご存知のグルタチオンです。
グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸から構成される、体内の重要な抗酸化物質です。特に肝臓では、酸化ストレスへの防御やさまざまな物質の解毒反応に関わっています。飲酒に伴う酸化ストレスを考えるうえでも、グルタチオンは注目したい物質の一つです。グルタチオンも近年ではリポソーム化されたグルタチオンの開発が進み、当院ではナチュメディカさんの “Nano白玉+C” を使用しており大変好評です。
2018年に発表された少人数の臨床研究では、リポソーム化グルタチオンの継続摂取により、血液中などのグルタチオン濃度の上昇や酸化ストレス指標の改善が報告されました。
もちろんグルタチオンはアルコール代謝だけでなく、美白効果も発揮するのは言うまでもないでしょう。
グルタチオンについても過去コラムで触れています!
呑むなら、栄養にも目を向けよう!
アルコールの代謝や飲酒に伴う体調の変化には、さまざまな栄養素が関係しています。
特にナイアシンや亜鉛は、二日酔いの重症度との関連を示した研究もあり、興味深い栄養素です。また、ビタミンB群やマグネシウムはエネルギー代謝を、ビタミンCやグルタチオンは抗酸化システムを支えています。大切なのは、飲酒前に大量のサプリメントを摂ることではなく、日頃から不足のない栄養状態を維持することです。
楽しくお酒を飲むためにも、まずは体の内側から整えること。
当院では、美容内科・分子栄養学の観点から、血液検査や食生活の評価を通じて、一人ひとりに合った栄養管理をご提案しています。 お酒との付き合い方も含め、健康と美容を両立するための栄養管理を始めてみませんか?